日本人にとってのオンラインカジノ

オンラインカジノはギャンブルであるがゆえに、その安全性や日本人がプレイしても違法にならないのかなどの疑問を持つ方は多いと思います。

そこで今回は、オンラインカジノの安全性や過去にあったオンラインカジノプレイヤーの逮捕事例などについて、詳細を説明していきたいと思います。

オンラインカジノは合法なのか？

海外で運営されているオンラインカジノは例外を除き、各国政府や自治領から正式に認可されており、カジノライセンスも所持した上で合法的に運営されています。

有名なライセンスとしては、マルタ共和国政府が発行しているMGA（マルタゲーミングオーソリティー）やUK Gambling Commission（英国賭博規制委員会）が発行するライセンスなどがあります。

これらのライセンス取得には厳格な審査を通過しなければならず、もちろん不正を働いている違法カジノはライセンスを取得することができません。

正式なライセンスを所持しているカジノはすべて第三者機関の厳格な監視の下、運営されており、カジノ側がゲームの結果を操作するということは不可能です。

また、オンラインカジノの中にはウィリアムヒルやチェリーカジノなど、運営会社が株式へ上場しているカジノもあることから、社会的にも信用性が高いことが分かります。

しかし、オンラインカジノ自体が合法であっても、日本からオンラインカジノで遊ぶとなると話は別になります。なぜならば、現時点ではオンラインカジノ利用に適用する法規制が日本にはないからです。

つまり、日本からオンラインカジノでプレイすることは、合法とも違法ともいえない「グレーゾーン」なのです。

過去に複数のオンラインカジノプレイヤーが家宅捜索を受けたり、逮捕されたという事件が発生したことはご存知でしょうか。

その中でもとくに話題となったのが、2016年3月に起きた「スマートライブカジノ事件」です。

この事件では、英国に拠点を置くオンラインカジノで遊んでいた3名のプレイヤーが逮捕され、容疑を認めています。

なぜ、彼らは海外のカジノでプレイしていたのにも関わらず、逮捕されてしまったのでしょうか。

逮捕された理由は、海外のカジノではあるものの、日本語で会話のできる日本人ディーラーがいたことや、日本時間に合わせた時間で運営されていたことから、「完全に日本人向けのオンラインカジノ＝日本国内での賭博行為」とみなされたとのこと。

つまり、海外の合法オンラインカジノでもあっても、完全に日本人のみをターゲットにしているカジノは、日本国内での賭博＝違法とみなされ、捜査対象になってしまうのです。

しかしこの件で、合法カジノで遊んでいたのにも関わらず逮捕されたことに納得がいかず、裁判で争う姿勢をみせたプレイヤーがいます。

さらに、このプレイヤーは最終的に不起訴（無実）を勝ち取っているのです。この件について、賭博罪を専門とする担当弁護士のコールグリーン事務所津田弁護士は、自身のブログで以下のように述べています。

「本件の特徴は，当該賭博行為につき，海外で合法的なライセンスを得ている一方当事者である胴元を処罰することはできないところ，他方当事者であるユーザーを処罰しようとする点にある。」（麻雀プロ弁護士津田岳宏のブログから引用）

つまり、海外で合法的に運営されているオンラインカジノは日本の法律で賭博違反には該当せず、さらに、運営元が摘発されたわけでもないのに、その利用者だけが処罰されるのはおかしいとのこと。

この点に焦点を当てて裁判で争い、結果的には不起訴（無実）を勝ち取り、違法ではないということを証明したのです。

先に述べた逮捕事件から、オンラインカジノ選びは慎重に行わなければならないということが分かったかと思います。

それでは、オンラインカジノ選びで重要なポイントとは一体何なのでしょうか。知らずに違法カジノでプレイしていたなんてことが起きないよう、ここでは安全なカジノの選び方について説明していきます。

カジノ選びでライセンスを確認することは、最も重要なことだといっても過言ではありません。

カジノライセンスは、そのオンラインカジノの信用性や透明性を確認する最適な方法なのです。

オンラインカジノのライセンスとして、信頼性の高いと評価されているものは、マルタ共和国のMGA、英国のUKGC、キュラソー政府、ジブラルタル政府発行のものなどが挙げられます。

カジノのライセンスは、オンラインカジノのサイト下部に表記されているので、カジノへ登録する前に必ず正式なライセンスを所持しているカジノであるか確認するようにしましょう。

先に述べた逮捕事件のように、「日本人がターゲットのカジノ＝日本国内での賭博行為」とみなされ、捜査対象となってしまう可能性があります。

日本人だけをターゲットにしているカジノは、基本的に対応言語が日本語だけであり、日本語の話せるディーラーが在籍しているなどの特徴があります。

そのため、たとえライセンスを取得している合法カジノであっても、日本語以外の言語に対応していないカジノは避けることをおすすめします。

日本でカジノを経営すること自体が違法であるため、もちろんプレイすることも完全に違法となります。

過去には海外のカジノライセンスを取得しているのにもかかわらず、運営元は日本にあったことから逮捕されたという事例もあります。

ライセンスの確認も重要ですが、運営元も明確に記載されており、なおかつ海外に拠点があることを必ず確認するようにしましょう。

5ちゃんねるやツイッターなど、オンラインカジノに関する書き込みをよく見かけますが、オンラインカジノの利用がグレーゾーンであることに変わりはないため、本名や個人情報を公表した状態でカジノを利用していることの書き込みはしないことをおすすめします。